今週の「つぐらの顔」は、・・・
           皆さんがたこ公園でよく見かけるもので「何だか分からない?」・・・
             
産業遺産と言うべき
「ラジオ塔」です。
 以前から「灯篭かな?」と思っていたコンクリート製の建物が、実は昭和初期に造られた貴重なものということが判明しました。しかも、現存するものは、全国に28ヶ所程度(確認済み)で岡山県では津倉が唯一と分かりました。

 
では、ラジオ塔とは何でしょう。「ラジオ塔大百科」には、こう書かれています。
「日本におけるラジオ放送は大正14年に始まったものの、当時のラジオはまだ高価で、受信には聴取料が必だったこともあり、広く普及するには至っていませんでした。そこで、誰でも自由にラジオ放送を聴くことの出来る施設として、昭和5年に大阪市の天王寺公園に、初めての公衆用施設「ラジオ塔」が設置されました。いわゆる、「街頭ラジオ」です。・・・」


 戦前が最盛期のようで、450基ほどあったようです。多くは、音楽、ラジオ体操、スポーツ中継、戦況を伝える放送が行なわれ、周囲には多くの人が集まったようです。
 しかし、1943年頃から忽然と消える。それは、戦争による金属回収で受信機などが持ち去られたのが原因とか。
  
 昭和の初期に建てられたと思われる「ラジオ塔」・・・・・デザインも他の塔と比べて素晴しい

 今や無用の長物でありながら、公園の片隅でひっそりと佇んでいる「ラジオ塔」。しかも、これが何であるかも知らず見過ごしてきた・・・。

 でも、こいつは戦中戦後の動乱期を静かに見守ってきた。そして、地域住民の憩い場として活躍してきたもので、我々にとっては、とても大切なものに見えてきた。



  ※電子情報部としては、「津倉のお宝」として保存活動を検討したい。既に、防犯部でもラジオ塔としての機能修復を検討中です。


 正式には「公衆用聴取施設」という。
石やコンクリート製でだいたい2〜3m。見た目は、灯篭か焼却炉のようだが、中に受信機とスピーカーがあり、おなかの辺りのボタンを押すと放送が流れた・・・・・・という。



 ※津倉町の夏の風物詩「ラジオ体操」・・・

  ラジオ塔を復活させて、お宝の価値を高めよう!

・堺市は、戦前の暮らしを伝えようと大浜公園に500万円をかけて複製を設置した。

・前橋市にある中央児童遊園地の塔は、国の登録有形文化財に認定された。



☆ 「復活」を求める動きは全国に広がっている。
 堺市内の公園では複製を新設、新潟市内の塔は修復、群馬県や兵庫県のラジオ塔は、登録有形文化財に・・・

 など価値を再評価する動きが見られる。

徳島中央公園のラジオ塔
  ・徳島市中央公園にあるラジオ塔は、「市民遺産」に
認定、今でもラジオ体操をやっている。

復活した「ラジオ塔」の前でラジオ体操をする市民
(京都市北区・船岡山公園)



     電子情報部からのお願い

  ★津倉町内には、この他にも「地域のお宝」が眠って
   いたり、気づかずに見過ごしているものがあるのでは
   ないかと思っています。
 

  ★皆様のお住いの周りで「これは何?」というモノが
   ありましたらお知らせ下さい。調査に参ります。
     

                                                       
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